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第4章 ルーキー秘密特訓、マッサージに緩められる少女の秘所

　国内の名門、スピンドル・ドルフィンズの一員として、アジアリーグで活躍し、全日本代表を経て北欧のプロチームに移籍した屈指の名フォワード。

　そういえば、今年に入ってから消息が不明となって、先月姿を現したと思いきや、２８歳という年齢でありながら、電撃引退宣言をして話題となっていた。それはもしかして……。彼女がここに姿を現したという事は……！

「アンタ、何者よ！　部外者は立ち入り禁止よ！」

　雪希が口を開く前に理夢が食ってかかる。

「うわっ……ちょ、おまっ……竜崎将子に向かって何言ってんだ！」

　慌てる羅依。しかし、スタンドからこちらを見下ろす竜崎は眉ひとつ動かさない。

「部外者じゃないわよ、蜂谷さん。ホーネットと言われるだけあって、怒りん坊みたいね。でも、監督に対する口に訊き方には気をつけてほしいわ」

「……かっ、監督ぅ！？」

　突然のことに絶句したのは理夢だけではなかった。

（やっぱり！　でも理事長先生は、まだ選考中とおっしゃっていたのに……！）

　雪希にとってもそれは初耳だった。