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スレイブ・プレイ! 氷華女子大学アイスホッケー部 愛奴化計画
第4章 ルーキー秘密特訓、マッサージに緩められる少女の秘所

 アイスホッケーのリンクにはサイコロの五の目のように並んだ、五つのサークルが描かれる。センターライン上の真ん中にひとつ、そして各陣にふたつずつ。

 コートの外にボールが出ることがなく、従ってスローイングのないこの競技において、反則などで試合が止まった際に、そこにパックを落してリスタートするための「フェイスオフ・スポット」と呼ばれる円だが、竜崎将子の放ったパックは、全てがそのスポットの中心に停止していたのだ。

「キャプテン……氷室さん。同じようにやってみて」

「はいっ!」

 スティックを返されて雪希がパックを打つ。

「……なかなかね」

 雪希が打ったパックはどれもスポットの中に入っていたが、中心とまではいかなかった。それでも、竜崎が先に打ったパックに迫る位置だ。

「次はあなたよ、蜂谷さん」

「あたしにだってそれくらいっ……」

(キャプテンにだって負けない所を見せてやるんだから! 正確さには定評があるのよ!)

 そう意気込んで黄色と黒にテーピングした愛用のスティックを振ったリムだったが、結果は散々なものだった。いくら打ってもパックは飛び過ぎて円の外にはみ出してしまう。

「嘘……」

「ゴールの枠を捉える正確さがあっても、平面上で自在にパックをコントロールする技術はない。それがあなたの弱点よ。刺すのは蜂の武器だけど、それだけなら蜂以上になることはできないわ」

「ぐっ……!」

 現実を前に言い返すことができず、理夢はただ顔を真っ赤にすることしかできなかった。

(くやしいっ……くやしい! くやしいっ!)




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