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社内恋愛のススメ
第4章 スレチガイ
席に戻って資料をホチキスで留めながら、書類を持ってきた井上くんに話し掛ける。
「金曜、大丈夫そうだわ。」
「マジで⁉︎」
「誰か他の人誘う?」
「小さい店でさ、大人数だと入りにくいんだ。人数増えたらかなり待たされるから、今回は2人のつもりだったんだけど。予約だと仕事立て込んだ時に面倒くさいし、2人のが仕事終わる時間も合わせやすいだろ。ダメ?」
「そっか。分かった、いいよそれで。」
「じゃ、そゆことで!」
北川さんだって大崎さんとよろしくやってるんだもの、井上くんと呑みに行くぐらい、何てことないわよね。
勢いでポケットから携帯を出し、自席でこっそり北川さんにLINEを送った。
『金曜日、井上くんと呑みに行ってきます』
北川さんは当日出張で居ないんだから、わざわざ伝えなくても良かった。
黙ってれば分からないことだ。
だけど、連絡したのは、ただの当てつけ。
北川さんと大崎さんの約束を目の当たりにして感じたモヤモヤを、北川さんにも感じて欲しかった。
「金曜、大丈夫そうだわ。」
「マジで⁉︎」
「誰か他の人誘う?」
「小さい店でさ、大人数だと入りにくいんだ。人数増えたらかなり待たされるから、今回は2人のつもりだったんだけど。予約だと仕事立て込んだ時に面倒くさいし、2人のが仕事終わる時間も合わせやすいだろ。ダメ?」
「そっか。分かった、いいよそれで。」
「じゃ、そゆことで!」
北川さんだって大崎さんとよろしくやってるんだもの、井上くんと呑みに行くぐらい、何てことないわよね。
勢いでポケットから携帯を出し、自席でこっそり北川さんにLINEを送った。
『金曜日、井上くんと呑みに行ってきます』
北川さんは当日出張で居ないんだから、わざわざ伝えなくても良かった。
黙ってれば分からないことだ。
だけど、連絡したのは、ただの当てつけ。
北川さんと大崎さんの約束を目の当たりにして感じたモヤモヤを、北川さんにも感じて欲しかった。