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社内恋愛のススメ
第5章 雷雨
ジョッキをゴトリとテーブルに置き、ぱちぱちと瞬きをしながら井上くんの顔を見る。
「その顔じゃあ気づいてなかったか、やっぱり。結構アプローチしてたつもりなんだけどね。」
「……」
「今からでもいいからさ、俺の事、オトコとして見てくれる?」
会社の人は…
社内恋愛は…
以前の私なら、何のためらいもなく、断っていたのだろう。社内恋愛なんて考えられない、と。
だけど、今は。
北川さんを好きになってしまった私には、会社の人だからって理由で、井上くんを拒むことは出来ない。
「ごめん…井上くん…」
「ムリ?」
「今、付き合ってる、っていうか、好きな人が、居るの…」
「何ソレ。付き合ってるの?それとも、辻本さんの片想い?」
そう聞かれると、どっちなんだろう…
「その顔じゃあ気づいてなかったか、やっぱり。結構アプローチしてたつもりなんだけどね。」
「……」
「今からでもいいからさ、俺の事、オトコとして見てくれる?」
会社の人は…
社内恋愛は…
以前の私なら、何のためらいもなく、断っていたのだろう。社内恋愛なんて考えられない、と。
だけど、今は。
北川さんを好きになってしまった私には、会社の人だからって理由で、井上くんを拒むことは出来ない。
「ごめん…井上くん…」
「ムリ?」
「今、付き合ってる、っていうか、好きな人が、居るの…」
「何ソレ。付き合ってるの?それとも、辻本さんの片想い?」
そう聞かれると、どっちなんだろう…