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社内恋愛のススメ
第5章 雷雨
なんとなく気まずい空気になって、締めの卵かけごはんを食べることもなく、割り勘で会計をして店を出る。
会話もないまま、2人でとぼとぼと駅まで歩く。
店はお初天神の近くだから、そこからJRの駅まではちょっとした距離だ。
しかも井上くんもJRユーザーだから駅までは一緒。
…気まずい
寄り道できる時間でもないし、このまま歩くしか…
と思って、ふと周りを見ると、いつもお初天神のあたりから駅に向かうルートとは違う。
まぁ、こっちからでも行けなくはないけど、すごく遠回りだ…
「井上くん、こっちから駅に行くの、遠くない?」
と話しかけたら、いきなりグイッと腕を引っ張られた。
「辻本さん…俺のこと振ったクセに、普通についてくんだね」
そう言って井上くんが見上げた建物は…
ラブホテル
会話もないまま、2人でとぼとぼと駅まで歩く。
店はお初天神の近くだから、そこからJRの駅まではちょっとした距離だ。
しかも井上くんもJRユーザーだから駅までは一緒。
…気まずい
寄り道できる時間でもないし、このまま歩くしか…
と思って、ふと周りを見ると、いつもお初天神のあたりから駅に向かうルートとは違う。
まぁ、こっちからでも行けなくはないけど、すごく遠回りだ…
「井上くん、こっちから駅に行くの、遠くない?」
と話しかけたら、いきなりグイッと腕を引っ張られた。
「辻本さん…俺のこと振ったクセに、普通についてくんだね」
そう言って井上くんが見上げた建物は…
ラブホテル