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瞳で抱きしめて
第7章 恋人にして
「あ…っ……ぁっ…」
光の長い指で素肌を撫でられるだけで甘い声が出る。
ボタンを全て外されはだけたブラウスをあっさり脱がされ、露になった肌の上にくまなくキスの雨が降り注がれた。
「好き…樹理さん…好き…」
時折首筋を強く吸われ、ピリピリと痛みが走った。
そんな痛みすら快感に感じてしまう。
「んっ」
唇を唇で塞がれて、背中に回された光の指がブラのホックを外すのが分かった。
ちょっと待って。
そんな言葉を口にすることすら許さないというように、光は有無をいわさず熱く舌を絡めてくる。
冷房も入れない暗い室内は温室のようで、月明かりと外灯の僅かな灯りで照らされた光の額には汗が滲んでいた。
「ぁん…っ」
一際高い声が出て、光の指が胸の突起を捉えたのが分かった。
「樹理さん可愛い…たまんない…」
私に馬乗りになりながら、光は両方の胸を揉みしだく。
されていることの淫靡な有り様と、月明かりに浮かぶ光のグレーの瞳の妖しい輝きに私の声は一層乱れていった。