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瞳で抱きしめて
第7章 恋人にして


「…樹理さん、ちゃんと教えてね?…気持ちいいところ…」



「ひゃっ!」



自由に動かせる右手で、首筋をなぞっただけで樹理さんはピクリと身体を反応させた。



可愛くて、いとおしくて、どんどん狂わせたくなる。




━━━━いや、俺の方が狂っていってるのかも知れない。





「俺は樹理さんが初めてだから…ちゃんと教えて」




唇に短く口づけながら、首筋をなぞる。




「ん…ふ…ぅ、うそ…」




睨むように見上げられたが、そんな表情にすらゾクゾクする。



この人は分かっているのだろうか。



俺が、どうかしているくらいに樹理さんに溺れていることに。





「そんな顔しても怖くないよ。それに、嘘じゃない…」




今度は長い口づけを。




樹理さんはあんな顔をしていたのに、拒むことなく受け入れて、その事実がより俺の心を掻き立てる。





「触りたいところに容赦なく触るからね…ちゃんと教えて」




耳元で囁いて、樹理さんのブラウスのボタンに指をかけた。
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