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私立S学園高等部
第1章 母の恋人
高校への進級試験を終えた辺りから周りが何となく浮き足立ってるのが分かる。
「ようやくこの監獄から出られるね。」
「涼ちゃんったら『監獄』って…。」
「だって監獄じゃん!!全寮制で監視されて周りは一切男っ気無し。だからと言って女子同士でくっつかないようにも見張られる。TVも観ちゃ駄目、ネットは禁止、携帯は通話のみ。雑誌や本は図書室の物のみ閲覧可。外泊も帰省のみでそれもチェック入るし。」
そう。私達が通う私立S学園女子中等部は全寮制で完全監視下に置かれている学校。
それはもう、窮屈で窮屈で仕方ない生活だった。
そして私達が進級する高等部。
全寮制なのは変わらないし、帰省以外の外出には厳しいらしいけど。
まず、今まで女子校だったのが共学になる。
そして寮内のルールが緩くなる。
中等部の寮は消灯20時で起床が5時というイジメとしか思えないタイムスケジュールだったけど高等部は消灯も23時で起床は7時。
それも週末の夜は消灯時間を特に設けないらしい。
雑誌とか本とか化粧品とかも大学の売店まで買いに行けるし、無いものも注文可でどんな雑誌を頼んでも怒られないとの噂。
漫画も読めるって。
インターネットもスマホもOK。
普通に生活してたら当たり前のことなんだけど中等部にはこの当たり前が無かった。
そして私にとっては初恋の人に会える…。
「ようやくこの監獄から出られるね。」
「涼ちゃんったら『監獄』って…。」
「だって監獄じゃん!!全寮制で監視されて周りは一切男っ気無し。だからと言って女子同士でくっつかないようにも見張られる。TVも観ちゃ駄目、ネットは禁止、携帯は通話のみ。雑誌や本は図書室の物のみ閲覧可。外泊も帰省のみでそれもチェック入るし。」
そう。私達が通う私立S学園女子中等部は全寮制で完全監視下に置かれている学校。
それはもう、窮屈で窮屈で仕方ない生活だった。
そして私達が進級する高等部。
全寮制なのは変わらないし、帰省以外の外出には厳しいらしいけど。
まず、今まで女子校だったのが共学になる。
そして寮内のルールが緩くなる。
中等部の寮は消灯20時で起床が5時というイジメとしか思えないタイムスケジュールだったけど高等部は消灯も23時で起床は7時。
それも週末の夜は消灯時間を特に設けないらしい。
雑誌とか本とか化粧品とかも大学の売店まで買いに行けるし、無いものも注文可でどんな雑誌を頼んでも怒られないとの噂。
漫画も読めるって。
インターネットもスマホもOK。
普通に生活してたら当たり前のことなんだけど中等部にはこの当たり前が無かった。
そして私にとっては初恋の人に会える…。