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第2章 天敵、現る

平野に語りかけたかと思いきや、未和の背中を突き、
だらしなく口を開けた顔を未和の頬に近づけてきた。

「今日からウチの担当になった・・」

未和がそこまで言うと、

「原田の後任の平野です。よろしくお願いします」

自分の顔の良さをこれでもかと見せつけるような笑顔を、
この性質の悪い４０女に見せつけた。

・・そんな顔見せちゃ狙われちゃうよ・・

未和の心配通り、間髪入れずに佳織は平野に媚びを売る。

「まぁそうなんですかぁ？原田さんの後がまがこれまたこんな素敵な男子で！
　スマ送さんてほんとにイケメンぞろいねぇ～ね！岩倉？」

今度は思い切り肩を叩かれた。
地面に沈むんじゃないかというくらいの激しさで。

それよりなにより、なんで私にフルのよ？