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その恋受け取ります
第2章 天敵、現る
ムスッとした顔で黙っていると、
「すいませんねぇ、このコ、愛想がなくって。
っていうかね、イケメン相手だと身構えちゃってね、惚れないようにって」
「ちょっと!早川さん!なんてコト言うんですか!やめてくださいよ!」
なんつーとんでもない事言うんだ?このオバはん!と心の中で絶叫しつつ、
平野と佳織、交互に否定の手を振った。
髪を振り乱し冷や汗を流しながら口呼吸をする。
そんな未和を、平野は穏やかな目で見つめた。
「なんだか楽しそうな方たちでよかったです。
原田さんからもいい人たちばかりだって聞いてたけど・・想像以上でしたよ。
で、もう一つのお荷物は?」
荷物、の一言に未和も佳織も正気に戻った。
「そうでした!ごめんなさい、今持ってきますから!」
佳織はたいして広くない倉庫の中を走り抜け荷物を取りに行く。
「あ!私も一緒に取りに行きます!」
その場に残されても困るよ、とその場から逃げるように佳織の後を追いかけた。