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その恋受け取ります
第2章 天敵、現る
翌日の朝、未和は若い女子たちに囲まれた。
「岩倉さん、新しいスマ送さんてすっごいイケメンなんですって?」
「え~?」
バイヤーの凜子、茉穂、経理の夏奈。
20代後半の、脂ののり始めた女子たちは目を輝かせて未和の言葉を待つ。
かわいくって、なんといっても若い彼女たちに小さな劣等感を感じたのはなぜだろう。
今までは特に気にしたことはなかったのに。
たぶん、平野を間に挟んで自分と彼女たちを比べてしまったからかもしれない、と
未和はかすかに感じた。
「うん、まぁ、イケメンなんじゃない?」
「やっぱそうなんだぁ!で、どんな感じの?」
・・どんな感じって、人それぞれ趣味や好みが違うだろうが・・
「自分で見てみればぁ?私は特に興味ないから
なんて言っていいのかわかんないよ」
「あんた、そうとうの嘘つきだね」