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その恋受け取ります
第5章 事件勃発!
翌日、社から50メートルほど手前のコンビニで悠月を待つことになった。
8時まであと10分。
コンビニのトイレを借り、悠月の分と自分の缶コーヒーを買いこんで駐車場に出ると、
男が近づいてきた。
「おはようございます」
挨拶されて、すぐにはピンとこなかった。
それは私服姿の悠月。
いつも制服姿しか見ていないから、制服以外の服を着ていると
顏までわからなくなってくるような気がする。
「あ!お、おはようございます!すみません、あの、制服じゃないから・・」
上目づかいにチラッと見る。
チェックの綿シャツが涼しげだ。
加えて帽子をかぶっていない顔も・・さらに増してイケメンだった。
悠月はクスクスと笑いだす。
「大丈夫、みんなそう言うから。さ、まずは車に乗って」
助手席のドアを開けられて、未和は一瞬足を止めたが、
肩で大きく息をすると遠慮がちに助手席に座った。