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その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
聞き終えた悠月は、ふうん、と相槌を打って、
少しの間海に視線を落としてから、未和に顔を向けた。
「だけどさ、その男達に気持ち、打ち明けてないんでしょ?
もしかしたら彼らだって、好きだったかもしれないじゃん?
まあ今となっては真実はわかんないけどさ、でもこれだけは言える。
始めようとしなかった、だから何も始まらなかった。違う?」
「そう、ですね・・」
「友達になれるってことは、その先だって可能性はあるでしょ?
でもそこから先へ進みたいって意思表示が無きゃ、その場にとどまるしかないじゃない。
それにね、イケメンだからとかなんとか、関係ないよ。
それって、たまたまイケメンだった、たまたまタイプだった、
そんな単純な事じゃないかな。
オレはたまたまタイプだった、そんだけのこと」
急に悠月は手をあげた。
気づいた店員がやってくると、ドルチェのメニューを見たいと頼んだ。
店員はすぐにメニューを持ってきて差し出す。
それを見た悠月も迷うことなくティラミスのケーキセットを指差し、2つ、と注文した。