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その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
「恋なんて勢いだって、オレは思うんだ。
あれこれ考えたってしょうがないじゃん。好きなものは好き。
他になに考える必要があるの?
周りに付随してくるものなんて、あとで考えりゃいいんだよ。
それよりもまずは、相手が受け入れてくれるかどうか。でしょ?」
その後しばし黙りこくった2人のもとに、
コーヒーの香ばしい匂いと共にティラミスが運ばれてきた。
未和はすぐにフォークに手を伸ばす。
それを見た悠月は嬉しそうに声をあげた。
「そうそう、そういう事だよ。
好きなものを目の前にしてすぐ食べたい、って普通の感情でしょ?
恋もそれとおんなじだよ」
ティラミスを大きくすくって、口の中に押し込んだ悠月の顔は、
少年のように無垢だった。
ほんとうに・・
素敵な男性だと思う。
なのになぜここまで一人なのか・・