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その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
きれいな二重の眼が穏やかに光る。
白に金色が混じるような。
誠実、というのを色に例えたらこんな色ではないか、と未和は想像した。
「ま、焦ることは無いよ、岩倉さんの気持ちが一番大切だからね。
ただし、相手に気を遣ったり自分を押さえたりはしない事、ね?」
これで全部、と言ってから悠月はティラミスをたいらげた。
味と、そして自分自身に満足したのか、
なめらかさを感じさせる陽射しに向かって顔をあげた。
その姿を眺めながら未和は、自分の気持ちをしっかりと確かめて、
それから返事をしようと心の中で決めた。
彼の言うように、焦らずに、自分の心と向き合おう、と。
「さて、じゃあそろそろ行きますか」
悠月は伝票に手を伸ばす。
それをすかさず未和が先に掴んだ。