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その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
「今日はうちの社のために時間を割いてくれたんですから、もちろん私が」
これだけは絶対譲らない、と意思の硬い顔で笑顔を作る。
それに対して悠月は、ありがたく、と未和の申し出に甘えた。
「じゃあドライブしながら帰るとしましょうか。ちゃんと家まで送っていくからね」
未和も、素直に受けることにした。
「はい、よろしくお願いします」
きつかった上り坂も下りは楽になる。
上る時は緊張でいっぱいだった未和も、悠月ときちんと向き合ったことで、
心が楽になった。
だから下りはよけいに、楽に感じた。