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その恋受け取ります
第6章 今度は恋の事件・・勃発!
夜。
風呂から上がると早速缶ビールを開ける。
アパートのベランダから見える夜景は、いつになくきれいに見える。
それはきっと、昼間見た海とダブって見えているからかもしれない、と
未和は口角をあげた。
お気に入りのクッションを抱えながら、悠月の言葉を思い出す。
この自分に一目惚れしたって。
嘘みたいな本当の話。
ほんと?ほんとにほんと?
何度疑ってみても本当だという事実は覆らない。
彼ははっきりと言葉にしたのだから。
・・私は・・どう?・・
自分の内側に問いかける。
平野悠月という男を受け入れられるか。
いや、そんな堅苦しいもんじゃなくて、彼を好きか嫌いか・・
「そりゃ・・嫌いじゃないんだから・・好き、だよなぁ・・
ん?そういうこと?じゃなくって・・
彼の気持ちを受けとれるかってこと!」