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愛し愛され
第4章 ペチカ燃えろよお話しましょ

そして彼女は次の日、彼に久しぶりにメールをした。会う約束を取り付け、時間や場所の指定をしながら、言葉の外でセックスの希望を込めた。彼に、抱かれてみたくなった。

そして約束の日。

彼は彼女の意をきちんと汲み取り、丁寧に上品に彼女を誘惑した。正確に言えば、彼女が敷いたレールの上で、ステップを踏み外すことなくアプローチし、口説き、ベッドにまで連れ込んだ。

彼のペニスが勃起しない、という想定外のハプニングはあったけれども。



小さくうなだれた小ネズミのようなペニスを、ベッドの中で彼女は指先で触っていた。

数多くの男と寝てきたさほ子にとって、意外なことだが、それは初めての体験だった。

全ての男は、洋服を脱いだ彼女に欲情し、ある男は獣のように、またある男は紳士のように、しかしどちらも最後は同じような原始的な行為に及んだ。



さほ子は戸惑い、そしてこれもまた、想像だにしなかったことだが、その子ネズミに愛おしさを感じた。

ベッドのヘッドボードにもたれ、博人はそのやり場のなさに、途方にくれていた。

ゴメンね、と彼は言った。

「もう少し若かったら、きっと、立ち直れないくらい落ち込んでた」という彼の言葉は、彼女に対してというよりも、博人自身の面子を守るために自分を茶化しているのだ、と彼女は理解した。

「いいのよ」

彼女は言って、彼の両脚の間に身をかがめた。

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