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悪魔のささやき
第6章 運命が変わる日
☆☆百花side☆☆
百花はいつも通り家路を歩いていた。
“すぐ帰ってくる”
相変わらず不安は拭えないが、愁の言葉を信じて、家で笑顔で迎えようと決めたのだ。
「織田さん」
突然後ろから声をかけられて、振り返ろうとすると同時に鼻と口に布を当てられた。
薬品のイヤな匂いがする。
驚いて抵抗しようとしたけれど、すぐに百花の意識は段々薄れていく。
「ごめんね」
聞き覚えのある声で、最後に聞いた言葉の意味も分からず、百花は完全に意識を失った。