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悪魔のささやき
第7章 悪魔のささやき
「あら、素直だと言ってほしいわ」


令嬢が膝をつき右手で頬を撫でただけで、愁の身体はビクッと反応した。


「触っていいのよ。あなたの好きに抱いて…」


顔を近づけて耳元でそう囁き、愁の手を取ると自分の胸の膨らみに押し当てた。


「はぁ…はぁ…誰がおまえなんか」

「美咲って呼んで」

「…ふん、お前を抱くぐらいなら苦しいんだ方がマシ」


美咲の胸に当てられてる手を精一杯振りほどいた。

その行動に美咲の顔が一瞬歪むが、すぐに氷の笑顔に変わる。


「ふふ、思ったとおり強情ね」

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