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悪魔のささやき
第7章 悪魔のささやき
「頼む」


そう言って美咲の肩を掴んで頭を下げた。

愁はもう限界が近づけていた。
理性と気力だけで、ここまでよく我慢出来たものだ。
愁の男の部分は、かなり前からずっといきり立っている。

美咲はそこに手を伸ばし、スラックスの上から撫でた。


「うッ!」


端正な顔が、片目を瞑って苦悩に歪むのが実に色っぽい。


「その顔素敵ね。もっと見てみたいわ」

「…はぁ…はぁ」


美咲は愁の首に腕を回し、唇があと少しで触れる距離まで顔を近づけた。


「抱いて。そしたら彼女を助けてあげる」

「…」

「約束するわ」


そう囁くとそっと唇が触れた。
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