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王子さまの本音
第2章 手の感触


お互い何も話さないまま並んでベンチに座り一息つく


(大分、震えは止まったみたいだな)


見えない相手を相手にするって彼女にとったら恐怖なんだろな


「あ、あの…」

「ん?」

「助けてくださりありがとうございます」

「いーえ。でも気をつけなよ?」

「はい」

「うんじゃあそろそろ帰ろっか?」

「あの…もう一ついいですか?」

「なに?」

「今日の朝、信号のとこで助けてくれた人ですよね?」

「なんで?」

「手の感触…が似てたので…」



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