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王子さまの本音
第3章 ズルい夜
(へぇーそういうので覚えてるんだ)
「それと…」
「それと?」
まだあるみたいで言葉を続ける
「声と香りが似ていました」
「そっか…ねぇ君、名前は?」
なんだか興味が湧いた名前を覚える気がない俺が名前を聞くなんて極稀なこと。
「あ、綾田 永音(あやた えいと)高校2年生です」
(えいと…珍しい名前だな)
「ちなみに名前はどう漢字書くの?」
「えっと…永遠の永に音楽の音です」
「へぇ~君に似合う名前だね」
「あ、ありがとうございます。あの…」
「ん?」
「貴方の名前を聞いてもいいですか?」