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タイムリミット。
第7章 ブレイクタイム。
賢が帰り、尚子はいつものように、店を閉め自宅へ帰る。
佑輔がいなくなっても、物質的には、佑輔が持ち込んだモノがなくなっただけで何も変わらない。
今までと、変わらない。
軽くシャワーを浴び、仕事帰りに買った、弁当を食べる。
味気ない。
次第に、ふつふつと怒りが湧いてくる。
って、
近じかっていつだよ。
勝手に押しかけてきて、あんなにドロドロに甘やかしといて、メモ1つであっさり消えるってどうだよ。
そんで、賢さんに連絡してるってなんなんだよ。
なんで、私に連絡してこないんだよ…。
会いたい。
怒りより、寂しさが募る。
もう、寝よう。
食べかけの弁当を、ゴミ箱に捨て、キッチンの電気を消した。