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タイムリミット。
第7章 ブレイクタイム。




いつもどうり、職場から帰宅し1人分の食事をキッチンのテーブルの上に置き、リビングを素通りし寝室へ入り着替える。

鏡台のクレンジングオイルを手に乗せ掌で温ませ顔に塗布し指の腹で優しくマッサージしながら、洗い流すためにバスルームに移動する。

尚子はそこで、ハタッと異変に気づく。

佑輔が出ていってから速攻で処分したシェーバー、歯ブラシが置いてある。

が、帰宅した時に人の気配は感じなかった。

メイク落としをして、先程素通りしたリビングに行く。

リビングのテーブルの上には、
あの日佑輔が出ていった時と同じようにメモが残されていた。

手に取り読む。



━━ ただいま
賢さん宅に行ってきます ━━



………。



尚子は掌のメモを握り潰し、必要なモノだけ持ち、家を飛び出して行った。



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