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タイムリミット。
第5章 途中経過。




本能が、危険と警告する。
が、
気になるモノは気になるモノで



「さっきから、視線を感じるんですが…」



ついつい、自分から警告の糸口を解いてしまう尚子。



『…にの腕』

「はっ、にの腕?」



思わず、洗濯物を干す手を止め、自分の にの腕を軽く、プニプニと摘む尚子。



「これがどうかした?」



スクっと、佑輔が立ち上がり 尚子の後ろ手を取る。



『手伝うよ』



しまった!
と、思った時には もう遅い。
後ろ手を捉えられ、逃げ場がない。



「もう、終わるから大丈夫」



尚子の声が、うわずる。
佑輔が、洗濯物を尚子の後ろ手から干し、手を離した後、尚子のにの腕に触れる。



『にの腕って、そそられるよね』



嫌、こんなタプタプそそらんだろ!



と、尚子は思いつつも、言葉は出ない。

なぜならば、

にの腕を弄ぶ両手が、そのまま不埒に尚子の躰を、まさぐってきたからだ。


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