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タイムリミット。
第5章 途中経過。
ヶホッ
それに気づいた、佑輔がサイドボードの上に尚子が気を遣っているうちに用意しといたペットボトルを取り、封を切って、尚子に渡す。
『飲める?』
上体を少し起こした尚子の背後を支え佑輔の胸元に寄りかかさるように姿勢を整える。
ングングングッ
コクコクと可愛く喉を鳴らせ飲んだのならば、男心を擽らせるだろう。
しかし、それよりも喉がかわきすぎてヒリヒリする。
体裁を構う余裕はない。
常温に保たれた水が喉を潤す。
これが冷水だったら、余計に喉を刺激していただろう。
佑輔のちょっとした心遣いを感じる。
が、もとは羞じらう尚子を手ごめにしたて、飛ばすお痛(いた)をしたのは、佑輔である。
甲斐甲斐しくするのは当たり前じゃねー。
佑輔に凭れながら、独りごちる尚子であった。