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猫好き男子と大人な部長
第11章 猫好き男子とトラブルメイカー
「いえいえ、こちらこそあのときはありがとう。ちょっと急いでてあまり時間もないから、単刀直入に言うけど……。営業の篠宮って子、覚えてる?」
「ええ、つい先日もお会いしました」
「余計なお世話で、お節介だと自分でも分かってるんだけど……あいつには気をつけてね」
「え?」
架恋は言われた意味がさっぱり分からなかった。
依然として真剣な表情で丸岡は続ける。
「私事で申し訳ないんだけど……1週間ほど前から、俺にも彼女ができて。そのことを篠宮に言ったら、あいつそっけなく『じゃ』って言って立ち去って、それ以来連絡してこないんだ。誤解される前に言っておくと、そのことで決して寂しがってるわけじゃなくて、むしろその逆。『ついに篠宮から解放されたぞ』って、俺としてはせいせいした気分なんだけど、それとは別に心配事があってね。あいつは必ず、知り合いの男に狙いを定めて、ちょっかいをかけてくるんだけど……俺が解放されたってことは、別の人に被害が及ぶことを意味しているからね」
「ええ、つい先日もお会いしました」
「余計なお世話で、お節介だと自分でも分かってるんだけど……あいつには気をつけてね」
「え?」
架恋は言われた意味がさっぱり分からなかった。
依然として真剣な表情で丸岡は続ける。
「私事で申し訳ないんだけど……1週間ほど前から、俺にも彼女ができて。そのことを篠宮に言ったら、あいつそっけなく『じゃ』って言って立ち去って、それ以来連絡してこないんだ。誤解される前に言っておくと、そのことで決して寂しがってるわけじゃなくて、むしろその逆。『ついに篠宮から解放されたぞ』って、俺としてはせいせいした気分なんだけど、それとは別に心配事があってね。あいつは必ず、知り合いの男に狙いを定めて、ちょっかいをかけてくるんだけど……俺が解放されたってことは、別の人に被害が及ぶことを意味しているからね」