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猫好き男子と大人な部長
第11章 猫好き男子とトラブルメイカー
 ここで言葉を切る丸岡。



 架恋は、丸岡の意図をすでに読み取っていた。

 すでに、架恋と修馬が付き合っていることは、噂になっているようなので、丸岡が知っていてもおかしくない。

 なので架恋は、「自分と修馬君との関係を知った上で、丸岡さんは修馬君の心配をしてくれているのだろう」と思った。



「お気遣いありがとうございます。気をつけますね」

 架恋の言葉を聞き、丸岡の方も「全て伝わった」と思ったようで、少し表情が柔らかくなった。

「いえいえ。呼び止めて悪かったね。それでは、またね」

「はい、また」

 丸岡は会釈の後、足早に立ち去っていく。

 架恋も再び資料室に向かって歩みを進めながら、心の中で修馬の事を心配していた。




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