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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
 人気(ひとけ)のない駐車場にて、取り残された架恋と修馬。

 修馬が、先ほどの瑞穂よりもさらに言いにくそうな様子で、口を開いた。

「もう、あの噂は耳にしてるかもしれない……。ごめん……」

 修馬は深々と頭を下げる。

「え? まさか……本当に……?」

 架恋は上手く言葉が出てこなかった。

「いや、俺にも全く覚えがないんだ……。昨夜の飲み会、特に篠宮さんが営業部長をけしかけて、やたらと俺たちに酒をすすめてきて……。店を出たときには、既にフラフラになってたような気がする。つまり、店にいるうちから、もうかなり記憶が怪しかった」

 時折言葉を詰まらせながら言う修馬。




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