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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
 部屋でひとりになると、架恋の頬を涙が伝った。

 心の痛みを少しでも忘れるため、化粧を落としたり、着替えたり、洗顔したり、慌しく動き回る架恋。

 それでも、ややもすると考えは修馬のことに及び、架恋を嗚咽(おえつ)させた。



 部屋の真ん中にポツンと座り、架恋が呟く。

「どうして、私とお付き合いしてくれた人って、みんな浮気するんだろう……。やっぱり、私に魅力がないからかな……」

 そろそろ夕食をとってもおかしくない時刻になってきているにも関わらず、架恋には全く食欲がなかった。




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