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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
 それでも、何も食べないと身体に悪いので、冷蔵庫に向かう架恋。

 そして架恋は、こういうときのために残しておいた、エネルギーや栄養を補給するためのゼリー飲料を取り出し、蓋を開けた。

 ゼリーを吸いながら、架恋は再び考え事を再開する。

 そんなとき、右手薬指にはめているリングが目に入った。

 灯りを受けて光るリングを見ていると、架恋はますます悲しくなってくる。

 花火大会のあと、二人っきりで夜景を見たときのことを、架恋はなぜか思い出していた。

 お互いのリングを見せ合った、あのときのことを。




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