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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
 翌日の空は、灰色の雲に覆われていた。

 まるで、架恋の心の中とシンクロするように。

 架恋としては、修馬が営業部なので仕事中に会う機会が滅多にないことを、今となっては「不幸中の幸い」と捉えていた。

 会うのが怖くなっていたのだ。



 しかし、「まだちゃんとお別れを言っていないから、きっちり言うべき」とも思う架恋。

 昨日から何通もメールやLINEのメッセージが修馬から届いていたようだが、一切中身は見ていなかった。

 電話と同様に、「返事するかどうかはともかく、読むだけは読んでみようか」と何度もためらった末の結果だが。




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