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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
「今はショックだと思うし、気持ちを切り替えにくいとも思うよ。気持ち、すっごく分かる。だけど、またすぐ良い人が見つかると思うから、元気出してよ。新しい恋へ向かって、邁進だ! そういえば、部長とは最近どんな感じ? こないだ、部長の車の助手席に座らせてもらったんでしょ。あれ以来、同じようなことはないの?」

 架恋は苦笑しながら答える。

「実は昨日また……」

「うわ、マジ?! 高倉部長、絶対、架恋に気があるじゃん! 部長が他の子を助手席に乗せた話なんて、聞いたことがないよ!」

 嬉しそうに身を乗り出す瑞穂。

「また瑞穂はあり得ない想像で勝手に盛り上がっちゃうんだから。……あれ? でも、瑞穂……部長のことが好きって言ってたんじゃなかったっけ」

「たしかに、好きだけども……お相手が架恋だったら、快く譲れるよ。……私のものじゃないけどね」

 そういえば同じようなやり取りをしたことがあったっけ、と再び苦笑する架恋。

 だが、そのとき話題にしてたのは修馬のことだったと思い出してしまうと、架恋の笑顔は吹き飛んだ。

 それでも、架恋はどうにか笑顔を取り繕う。



 その後は、たわいもないおしゃべりを続け、やがて運ばれてきたランチを二人は一緒に食べた。




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