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猫好き男子と大人な部長
第15章 大人な部長
 架恋が帰っていったあとの、他には誰もいないガランとした部屋でひとり、高倉は自分の席に座ったまま、考え事を続けていた。

「きっと、近いうちに、石橋君は宮沢君と仲直りして、元気を取り戻すだろう。本当によかった」

 柔らかな笑みを浮かべつつ、思わず呟く高倉。



 実は高倉は、全ての事情を知っていた。

 修馬が長らく、駐車場にてポップを撫でていた期間に、そこを通りかかった高倉は、修馬に声をかけていたのだ。

 架恋に話していた通り、高倉も無類の動物好きなので。




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