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Beautiful Smile~不器用な愛~
第1章 黒夜
この世の中は腐っている。深夜二時。テレビに流れるAVビデオ。一人暮らしの部屋の中には、汗なのかゲロなのか血なのか、精液なのか、よく分からぬ体液にまみれた私。なのにi-podから流れるのは大好きなアーティストの音楽。私の中の世界はこうして終わる。
痩せ細った体は唯一の自慢。友達なんて要らない。見せかけの“可愛いね”なんて言葉には騙されない。私のことを羨ましがる女達に吐き気がする。お前のデブもそのファッションも怠惰の証だ。せいぜい、同じような同属と仲良くしていればいい。私なんかに関わってくれるな。
テーブルのカッターナイフを手に取り、また血を流した。ああ、気持ちいい。血を流すこともSEXも吐くことも。
男とお金と食べ物さえあれば、生きていける。そう思っていたのに――。
痩せ細った体は唯一の自慢。友達なんて要らない。見せかけの“可愛いね”なんて言葉には騙されない。私のことを羨ましがる女達に吐き気がする。お前のデブもそのファッションも怠惰の証だ。せいぜい、同じような同属と仲良くしていればいい。私なんかに関わってくれるな。
テーブルのカッターナイフを手に取り、また血を流した。ああ、気持ちいい。血を流すこともSEXも吐くことも。
男とお金と食べ物さえあれば、生きていける。そう思っていたのに――。