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Beautiful Smile~不器用な愛~
第5章 親友
 その後もポップな歌やバラードが続いた。メンバーがはけて、琉依さんが一人で舞台に立つ。

「私事になりますが、今日は、私の大切な人の命日になります。あれから、色々あり、私は恋愛的な意味では、一人で生きていくという決断をしました。この決断に後悔はありません。それでも友情とか支えてくれるスタッフさんに仲間にファンの皆様がいるという点においては、支えられて生きています。彼の本当の心のうちは分かりません。それでも私は――。それでは、聞いて下さい。琉依弾き語りver.【君の刻印】」

『~♪明日なんて来ないで
毎日そう思い眠りにつく
だけど明日は必ず来る……


何故 人は脆く儚い?
私は弱い 強がってるだけ
君一人さえ救えなかった
君のもとへ逝きたい
逢いたい
逢いたい
君に逢いたい


「君はいない」
みんなはそう言うけど
君はここにいるよ
私の右肩に刻み込まれたあなたの花


何故 人は脆く儚い?
私は弱い 強がってるだけ
君一人さえ救えなかった
君のもとへ逝きたい
逢いたい
逢いたい
君に逢いたい


君はずっと私の中で生き続けるよ
君を忘れないために
君を刻み込んだんだ


何故 人は脆く儚い?
私は弱い 強がってるだけ
君一人さえ救えなかった
君のもとへ逝きたい
逢いたい
逢いたい
君に逢いたい


君の澄んだ心
私が壊してしまってごめんね


君のもとに逝きたいけど
君に逢いたいけど
君と約束したから───

─私は生きる─』

 鳴りやまぬ拍手。亡きメンバーのことは、うっすらとしか語られていない。それでもファンのみんなは琉依の嘘と曇りのない姿、時折見せる危うさに惹かれているようだ。私もその一人。一人で生きていく決断。果たして、人に依存している私にそんなことできるのだろうか……。

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