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Beautiful Smile~不器用な愛~
第9章 別涙
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なんば、いつもの待ち合わせ場所のファーストフード店。あれから、瞬さんと木内さんと定期的にボーリングやらカラオケやらテーマパークにゲーセンなどに行っている。三人の待ち合わせ時間よりも早めに木内さんと待ち合わせをした。
私は、花さんとのことや透にしてしまったことを話す。話を聞いてほしくて、木内さんなら、木内さんの秘密も知っている中なので話しやすい。例え、どれだけ仲が良くても女友達には話しにくいこともある。
「おお! ミキちゃん、意外に大胆だねえ」
「あの、つっこみ方、間違ってると思いますが……それに、何をニヤニヤしてるんですか?!」
「べぇーっにぃー。ま、色々と頑張って!」
あれ以来、透は、何事もなかったかのように変わらない態度で接してくれる。それが有り難くて、私からもあの日について触れることはなかった。
そんな話をしていると瞬さんが来た。季節は春。今日は女の子がいた方が行きやすいらしい苺狩りだったので、服装は苺パステルの甘ロリだ。瞬さんの奥さんもロリィタが好きとのことで最初に着た時から特に何もつっこみを入れられることはなかった。