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Beautiful Smile~不器用な愛~
第14章 白夜
色々見逃したことや過ちも多い。けれど、私は過ちも出会いも全てのことに後悔はない。だって、過ちや苦しかったこと、十六、七歳のもがき苦しんだあの頃があったから今の私がいるのだから。
私は独りじゃない。自分で殻に籠って、思い込んでしまっているだけで、独りぼっちの人間なんて居ないんだ。
私の孤独の行方。そこには、大きな大切な人たちの愛があった。不器用だけど、私は私なりの愛を注ぎ、支えてくれた全ての人達に恩返しをしていきたい。
間違いは誰だって犯す。でも、それでもいい。だって、私達は人間に産まれてきたのだから。生まれ変わったら小動物になりたいと思っていた。だけど、今は違う。生まれ変わってもまた私でいたいと、そう思える。
夜は黒くて暗いと思っていた。けれど、今は違う。空には星が輝いていて、月が輝いていて、白くて明るい。
「月が綺麗ですね」
と透が微笑んだ。この日常を大切にしていきたい。
ふと隅っこに見つけたのは泣いている中学生くらいの少女が一人。
「どうしたの?」
怯える少女と同じ目線になるように座り込んだ。私を支えてくれた全ての人にありがとう。今度は私が手を差し伸べる番だよ――。
Fin.
私は独りじゃない。自分で殻に籠って、思い込んでしまっているだけで、独りぼっちの人間なんて居ないんだ。
私の孤独の行方。そこには、大きな大切な人たちの愛があった。不器用だけど、私は私なりの愛を注ぎ、支えてくれた全ての人達に恩返しをしていきたい。
間違いは誰だって犯す。でも、それでもいい。だって、私達は人間に産まれてきたのだから。生まれ変わったら小動物になりたいと思っていた。だけど、今は違う。生まれ変わってもまた私でいたいと、そう思える。
夜は黒くて暗いと思っていた。けれど、今は違う。空には星が輝いていて、月が輝いていて、白くて明るい。
「月が綺麗ですね」
と透が微笑んだ。この日常を大切にしていきたい。
ふと隅っこに見つけたのは泣いている中学生くらいの少女が一人。
「どうしたの?」
怯える少女と同じ目線になるように座り込んだ。私を支えてくれた全ての人にありがとう。今度は私が手を差し伸べる番だよ――。
Fin.