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Beautiful Smile~不器用な愛~
第17章 【短編】涙夜ーナミダヨルー【GL】
「お待たせ!」
「おー…ってそれが私服?!」
ミキは少しだけ後ずさる。
「え? いつもこんな感じだけど変かな?」
「うん、普通にヘンすぎるから。結婚式に行くんじゃないんだから。それにいつもって……お嬢様、頭のネジ外れすぎだから。ライブの前にとりあえず、普通の洋服買いに行こうか」
「うん、分かった!」
シャネル、ディオール、バーバリーなどに入ろうとするたびに、
「ちょちょちょちょちょっと、高校生は普通のときにそんな高いブランドで買い物はしないんだよ!」
「え? でも、ゴールドカードだけど?」
「そういう問題じゃないの。とりあえず、うん、分かった。高級路線でも私のオススメのお店行こう」
そう言うと彼女のオススメのガーリー系のお店で買い物をした。荷物が重たいので自宅に郵送を頼んだ。
「……うん、まぁいいや」
ミキは苦笑いをする。買い物の後は、軽食を食べてライブを見た。ライブの後にどこが良かったとかそういう話をするのが楽しい。友達といて純粋に楽しい。そう思えたのはミキが初めてだった。
胸の中の温かい気持ち。一緒にいると落ち着いて、居心地が良くて、自然と優しくなれる。時間が進むのが早い。それは、まるで時計兎さんが悪戯をいているみたいで。この時の私はまだ知らなかった。この気持ちの名前を。
「おー…ってそれが私服?!」
ミキは少しだけ後ずさる。
「え? いつもこんな感じだけど変かな?」
「うん、普通にヘンすぎるから。結婚式に行くんじゃないんだから。それにいつもって……お嬢様、頭のネジ外れすぎだから。ライブの前にとりあえず、普通の洋服買いに行こうか」
「うん、分かった!」
シャネル、ディオール、バーバリーなどに入ろうとするたびに、
「ちょちょちょちょちょっと、高校生は普通のときにそんな高いブランドで買い物はしないんだよ!」
「え? でも、ゴールドカードだけど?」
「そういう問題じゃないの。とりあえず、うん、分かった。高級路線でも私のオススメのお店行こう」
そう言うと彼女のオススメのガーリー系のお店で買い物をした。荷物が重たいので自宅に郵送を頼んだ。
「……うん、まぁいいや」
ミキは苦笑いをする。買い物の後は、軽食を食べてライブを見た。ライブの後にどこが良かったとかそういう話をするのが楽しい。友達といて純粋に楽しい。そう思えたのはミキが初めてだった。
胸の中の温かい気持ち。一緒にいると落ち着いて、居心地が良くて、自然と優しくなれる。時間が進むのが早い。それは、まるで時計兎さんが悪戯をいているみたいで。この時の私はまだ知らなかった。この気持ちの名前を。