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口琴
第1章 つぼみ
行灯の仄かな灯りが、少女の白い肌に陰影を作っている。
素直な長い黒髪が艶々と背中を流れ、その肌の白さを一層際立たせていた。
少女は、シーツがクシャクシャに乱れた和布団の上で、躰をくの字に折り曲げ、まるで胎児のように横たわっていた。
頬に光る幾筋もの涙の痕。
意識は朦朧と靄の中を漂う。
白いコットンのワンピースが、無造作に畳の上に脱ぎ捨てられている。いや、厳密に言うと『剥ぎ取られたワンピース』と言う方が適切な表現なのかもしれない。
少女が身につけているものと言えば、赤い花の刺繍がワンポイントの、白い可愛いらしい靴下だけ。
純白のショーツは、クルクルと捻れ、弱々しく右ふくらはぎに引っ掛かったままで、その役目を果たしてはいなかった。
カコーーン………カコーーン…………
鹿威しの甲高い音が、静寂な闇と、少女の脳裏にこだまして、立ち込める靄に激しい閃光を放った。
ビクン!
銃にでも撃たれたかのように躰は反応するが、意識は鈍くまどろんだままだ。
真新しい畳の藺草の香りが、少女の脳を刺激し、頼りない意識を少しずつ正常へと引き戻す。
「…う………ッ…」
小さな尻の割れ目から、ドロリとした白い液体が鮮血と混ざり合い、尻の丸みに沿ってゆっくりと伝い流れた。
すると、中年男の大きな手が、ゆっくりと少女に近づき、汗ばんだ額や頬に張り付く髪を、撫で付けるように耳に掛けた。
荒い鼻息を立て、少女の耳許に唇を這わせ、男は皺枯れた低い声で呟いた。
「…クックッ…処女は堪らん…。小学生まんこ…十歳の子供まんこは絶品だ…ンフフッ…。
さあ、もっとおじちゃんを気持ちよくしておくれ?蕾ちゃんのことも、いっぱい気持ちよくしてあげるからね?ほうら、いい子だ」
男は、でっぷりとしたビールっ腹を幼い躰に擦り付けながら、啜り泣く少女の頬に分厚い唇を這わせ、タバコのヤニ臭い舌で涙をねぶり取る。
ニヤニヤと、二度目の悪戯を企てるその姿は、まるで親指姫を狙う、好色なガマ蛙そのものだ。
「ヒァッ…‼ヤ…ヤダッ…お願い…もうやめて…お願い…痛いよぉー‼嫌ぁー‼ウウッ…ヒクッ…グスッ…フェ…ェッ…ェ」