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欲情三分間〜ヨクジョウサンプンマ〜
第1章 〜〜〜〜〜〜〜
「すみません、
わざわざ来て下さったのに。あの人ったら…」
早苗は黒い長髪を一つに束ねて、
淡いピンクのエプロンを付けている。
恐縮しながらお茶とチョコレートを出してくれた。
「老舗のお抹茶ですの。
チョコは、イタリア製の………何だったかしら(笑)難しい名前なのよ。凄く濃くて美味しいの。良かったら召し上がって?」
リビングのテーブル席にて、
幸成は座っている。
田上は妻と娘2人の4人家族。
もっとも、
娘2人は東京で共同で住みそれぞれ大学に通っている。
だから普段は田上と早苗の2人暮らしのようなものだ。
幸成は、
遅くに結婚したので41歳にして4歳の娘が1人。
妻は10歳下で、仲間内からは『残り物―幸成のことだ―に福があった』『嫁さんは外れクジを引いたかもな』とやっかみ半分の祝福を受けた。
田上とは大学時代工学部で共に研究をした仲間である。
鳥人間コンテストに出場し、
歴代最長の67㎞を飛んだのが青春の1ページ。
ロボットコンテストでは国際バンクーバー大会で日本代表としてチーム出場した。
幸成はゲームメーカー最大手・ナンテン堂に就職。
田上は在学中に研究室を作り、そのまま起業した。今や工学会では第一人者の一人として名を馳せている。
ゴルフならば、
恐らく顧客からの接待なのだろう。
早苗は可愛らしく、
その姿は田上と結婚した20年前と違わない。。
田上は在学中に学生結婚をした。
早苗は他校の女子大生で、学園祭で知り合ったのだ。
わざわざ来て下さったのに。あの人ったら…」
早苗は黒い長髪を一つに束ねて、
淡いピンクのエプロンを付けている。
恐縮しながらお茶とチョコレートを出してくれた。
「老舗のお抹茶ですの。
チョコは、イタリア製の………何だったかしら(笑)難しい名前なのよ。凄く濃くて美味しいの。良かったら召し上がって?」
リビングのテーブル席にて、
幸成は座っている。
田上は妻と娘2人の4人家族。
もっとも、
娘2人は東京で共同で住みそれぞれ大学に通っている。
だから普段は田上と早苗の2人暮らしのようなものだ。
幸成は、
遅くに結婚したので41歳にして4歳の娘が1人。
妻は10歳下で、仲間内からは『残り物―幸成のことだ―に福があった』『嫁さんは外れクジを引いたかもな』とやっかみ半分の祝福を受けた。
田上とは大学時代工学部で共に研究をした仲間である。
鳥人間コンテストに出場し、
歴代最長の67㎞を飛んだのが青春の1ページ。
ロボットコンテストでは国際バンクーバー大会で日本代表としてチーム出場した。
幸成はゲームメーカー最大手・ナンテン堂に就職。
田上は在学中に研究室を作り、そのまま起業した。今や工学会では第一人者の一人として名を馳せている。
ゴルフならば、
恐らく顧客からの接待なのだろう。
早苗は可愛らしく、
その姿は田上と結婚した20年前と違わない。。
田上は在学中に学生結婚をした。
早苗は他校の女子大生で、学園祭で知り合ったのだ。