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欲情三分間〜ヨクジョウサンプンマ〜
第1章 〜〜〜〜〜〜〜
幸成にとっては、田上と早苗の学生結婚は対岸の火事だった。
つまりは無関係にも思えるほど遠いもの……………
幸成はいかにも〔工学部〕らしい、
今で言う機械オタクまっしぐらだったから………
女性などあまり興味がなかったのだ。
妻とも紹介所を介して知り合い、双方条件が合ったため結婚に至った。
早苗は、
四角いダイニングテーブルに沿って4つ置いてある椅子のうち幸成の左に当たる席に座った。
ダイニングテーブルも大きく広い。
「私も頂いていいかしら?」
「ああ、勿論ですよ。
いやはや……すみませんね、気を遣わせてしまって。頂きます。」
抹茶とチョコレートを口に落とす。
早苗は「あの人今でも自己チュー、でしょ?(笑)
迷惑をかけてますわよね」と屈託なく笑う。
「いえいえ(苦笑)美味いですね。
渋みがストレートな気がする」
幸成は抹茶の美味しさに思わず感嘆した。
「そう?良かった。娘ちゃん………
伽奈【キャナ】ちゃんは元気?活発になる年頃ね」
「ああ、
駆け回ってますよ。
お転婆過ぎて……女の子なのに先が心配でね(苦笑)」
「お転婆過ぎるほうがいいですわ。
活発だと楽しみですわね」
昔から知っている間柄だが、
どうも田上を間に置かないと早苗には気後れしてしまう。
早苗は色白で華奢。
面長で奥二重の大きな瞳、口元に黒子がある。
(いつ見てもキレイなひとだなぁ)
幸成はそう思うが、
まるでテレビの向こう側の人のようであまり現実味がない。
―――つかみどころのない、
天真爛漫な早苗の性格のせいかもしれない。
つまりは無関係にも思えるほど遠いもの……………
幸成はいかにも〔工学部〕らしい、
今で言う機械オタクまっしぐらだったから………
女性などあまり興味がなかったのだ。
妻とも紹介所を介して知り合い、双方条件が合ったため結婚に至った。
早苗は、
四角いダイニングテーブルに沿って4つ置いてある椅子のうち幸成の左に当たる席に座った。
ダイニングテーブルも大きく広い。
「私も頂いていいかしら?」
「ああ、勿論ですよ。
いやはや……すみませんね、気を遣わせてしまって。頂きます。」
抹茶とチョコレートを口に落とす。
早苗は「あの人今でも自己チュー、でしょ?(笑)
迷惑をかけてますわよね」と屈託なく笑う。
「いえいえ(苦笑)美味いですね。
渋みがストレートな気がする」
幸成は抹茶の美味しさに思わず感嘆した。
「そう?良かった。娘ちゃん………
伽奈【キャナ】ちゃんは元気?活発になる年頃ね」
「ああ、
駆け回ってますよ。
お転婆過ぎて……女の子なのに先が心配でね(苦笑)」
「お転婆過ぎるほうがいいですわ。
活発だと楽しみですわね」
昔から知っている間柄だが、
どうも田上を間に置かないと早苗には気後れしてしまう。
早苗は色白で華奢。
面長で奥二重の大きな瞳、口元に黒子がある。
(いつ見てもキレイなひとだなぁ)
幸成はそう思うが、
まるでテレビの向こう側の人のようであまり現実味がない。
―――つかみどころのない、
天真爛漫な早苗の性格のせいかもしれない。