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欲情三分間〜ヨクジョウサンプンマ〜
第4章 ★★★★★★★
________『はああ~~~……………
いい~~~。ココ、この出だしの掠れ具合』

平日の昼休み。
あたしはまた公園のベンチにておにぎりとサラダを食べながら曲を聴いていた。


空が少し怪しい雲行き。



だけど仕事の合間にホッとするこの時間は何者にも変え難い。



『また陶酔中?』
片方のイヤホンが外れた。


『うぎゃっ!
____あー、なんだまたイズミさん』
背後からイズミさんが覗き込んでいた。


『本当に好きなんだなぁ。
声漏れてたよ』




『だって、せっかくの昼休みなんですもん!
一分一秒でも好きな声を聴きたいですよー』


『隣いい?』
と言いながら既に座っているイズミさん。


ふわっとタバコの香りがした。


『んじゃどーぞ。
聴いてなよ』イヤホンを耳に戻してくれる。


tomoの声があたしの脳内を駆けめぐる。

イズミさんに失礼だよね、と思いつつtomoの声にうっとり……………



昨日のバラード曲が始まった。


目を軽く閉じる。


___突然、唇に何かが触れた。

『ふ?!!!』目を見開く。

イズミさんのアップが、
目の前にある。


唇を離したイズミさんは、
また片方のイヤホンを外す。


『隙ありすぎ。
あと、
曲聴いてる時自覚ある?
喘いでるみたいだ』



片方のイヤホンから流れるtomoのバラード。


イズミさんは何もなかったかのように隣で座っている。


バラードを歌うtomo。
ハナちゃんとタカトオさんが抱き合う姿。


イズミさんを見た。



あたしはイズミさんのネクタイを引っ張り、
唇を押し付けた。

細い雨がひとつぶ、
肩に落ちる。




イズミさんが舌を絡ませてきた。

tomoの声は、バラードのサビになると更に掠れてあたしを刺激する。

じわっと熱いモノが足の付け根に広がった。


あたしの舌はイズミさんの腔内を搔き回す。

イズミさんの右手があたしの胸を掴んだ。『んんっ………あっ』

ビクンと背中が跳ねる。
イズミさんの長い指先は、
的確にあたしの尖りをつつく。


雨がポツリと落ちてくる。

気にも留めずに、
あたしは弄(まさぐ)る広い手のひらとイヤホンの声に身を任せた…………………………………………………………………………







〔終〕



















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