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もっと、生きたかったな、、
第8章 彼女

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「あぁっ!もうっ!全然掴めない!」
美羽は諦めんばかりに
何度もライターに手を伸ばす。
「何でさっきは、、、」
『お前は何でそんな必死なんや。
あれとちゃうか?さっきは違う意味での
必死やったから持てたー、みたいんとちゃう?』
「そうなのかな?」
くまは何度も挑戦する美羽の行動に
呆れながらアドバイスを言った。
『せやから今は諦めりぃや。』
「うーん…」
「おい、猫。そんな変な声で鳴いてどうした?」
同じ部屋にいた涼が変な声で鳴いている
くまの頭を撫でた。
『鳴いてる訳ちゃうねんけど。変な声で悪かったな。』
「あっ!そっか!木下君もくまの声は分からないもんね!
にしても、、変な声って…ぷぷ」
ケラケラ笑っているとくまは美羽を睨んだ。
「あ、ごめん。…くすっ」
あ、また笑ってしまった!

