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もっと、生きたかったな、、
第8章 彼女
睨んでるくまに軽く手を合わせて
ごめんねと謝った。
カチャー
「おせーよお前。うんこか?」
「なわけねーだろ。ほら、くまエサ。」
佐知はくまの前に餌を置いた。
「あ、そうそう。さっきこいつ変な声で鳴いてたぞ?
なんか、こう、会話してるみたいな感じ?」
佐知はチラッと美羽を見た。
美羽はてへっと頭に手を当て舌を出した。
「あぁ、幽霊とでも話してんじゃね?」
「まじでか‼こっわ!ありえねぇ‼」
こいつは、こーいう幽霊とかホラー系の
冗談が通じないから面白い。
美羽は、またケラケラ笑い佐知の側に寄った。
「あのね、やっぱりライター持てなかった。」
「だろうな。まぁ、いつか持てるようになるんじゃない?」
「うん!」
「…は?何がモテるの?俺が?」
「涼、お前に言ったんじゃないから。」
「じゃあ、誰と話してんだよ?」
涼の頭にはハテナがいっぱいだ。
佐知はめんどくさいからシカトしてTVをつけた。
「今日のお前おかしい…。」
涼はつぶやきながら横にだらーっとなった。