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イカせ屋稼業
第3章 そのさん
『どうしたんだよ?
落ち着け!』


『うああーん、
だってお祖母ちゃんがぁ〜〜〜』

彩夏は私服だ。
チュニックワンピースに素足+革ブーツ。カジュアルジャケットを羽織っている。細く形の良い生足が伸びている。


大きなタレ目で、
メイクをしているが……


泣いているためマスカラが落ちていて若干ホラーだ。

『……祖母さんがどうした?ほら、ブーツ脱いで上がれ』

彩夏はグスグスと涙目を擦りながらブーツを脱いで上がる。

『…ママが出てったから、あたしもバイトしようと思ってしてたの。
そしたらお祖母ちゃんが怒って店長に連絡して止めさせられたぁぁ〜』



……え……
『送金してるだろーが、俺が』


『足りないよ〜(泣)
ブランドバッグ買えないもん〜〜〜』


『……………
そっか。足りないか。
……ちなみに何のバイトしたんだ?
ファミレスか?』


彩夏は顔に充てていた手を離し、
『…………飲食店だよ』
とそっぽを向いて呟く。


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