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イカせ屋稼業
第4章 そのよん
『………量も適量ですよね?
この大きさだと。
そんなに頻繁に付けるものでもないし、
丁度良いんじゃないですかね』


切れ長の瞳を更に細め、
拓矢はサンプルを持ち撫でている。


『翔汰は?』
社長が翔汰に顔を向けた。



『………えっ。
ああ、凄いなと思って見惚れてました(笑)
すごく合ってる気がします』
翔汰は慌てて意見を述べる。



『本来、案はもう少し練ったほうがいいかもしれないけどねぇ。
予算と時間と人件費を考えると、
早く売ってみたほうが良いわ。

―――Yoo!ちゃん。
この2人みてどお?
アクセサリーにするならネックレス?リング?どんなデザインがいい?』


百合絵社長はアクセサリー案も振った。。



Yoo!ちゃんは身体が静止して口が空いている。


(これね、
アイデア考えてる時の特徴なのよ)
百合絵がヒソヒソ声で他者に打ち明ける。


4人は(なるほど…)と頷いた。



『………宇宙………
遠い……地獄の果て………』
Yoo!ちゃんが呟く。
突然立ち上がり、
室内にあったメモ用紙とペンを掴んだ。
カリカリカリと書いている。


『…………ででで出来ました』





メモ用紙には、
〔ネックレス〕
*チェーン
*シルバー
とあり、イラストが描かれていた。

黒く細長いフルートのような長方形の上に一本、真紅の筋が這っていた。。

赤には細かく点描がある。


『ここここにっ、
中央にっ透明の石を嵌めてっ、中に赤点をちりばめますっっ』



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