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第5章 そのご

すずは安心したのか、
送った際に背伸びをして翔汰の頬にキスをしてきた。


（何だろう……
この感じ……………）
ニヤニヤとニヤけてしまう翔汰。。


lineメッセージも更に砕けた印象で、
朝から〔がんばろぉね♪〕と数回やり取りをした。




―――撮影に向かう。

昼間、
ホテルの一室で女優さんとの絡みの仕事がある。

〔バイセクシャル〕を強調するため、
aijiは双方ともに女優との撮影も変わらずあった。


百合絵社長いわく、
『今の時代、
もうゲイやビアンだけじゃウケないのよ。
〔奇抜すぎる！〕くらいがちょうど良いの。
「美男子がどちらもイケるなんて………！！」ああ、あの手指が俺の股間に！
あの唇がアタシの乳房を！………って妄想させるが勝ち』


だそうだ。


相変わらず、
読者アンケートには目を通している。。


女性ファンの中には『気持ち悪い』
『ムリ〜』とコメントを書き込み離れていったファンもいた。
が、
そのぶん『え、そんな苦難を抱えながら頑張ってるなんて…』と見守るタイプのファンが増えたのも事実だった。



売り出さなきゃ。
もっと……


意気込みながら、
撮影場所であるホテルに到着した。

途中、眠気覚ましのドリンクを購入した。一気に飲み干し、
バンワゴンから降りる。。