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第6章 そのろく

紛れてるというか、

世話でバタバタしている。


（掴みどころないしなぁ）

『そうだ……犬で思い出した。
Yoo!さんからメッセージきてた。
〔試作品が割れました〕って……』
拓矢が呟く。


『えっ、
お前Yoo!ちゃんと仲良いの？てか試作品割れたって何？
次の作ってたの？』
翔汰が訊く。。



拓矢はスマホを取り出してスクロールした。
『ん』
と画面を隣席に座る翔汰へと向ける。



『Yoo!さんちの犬と猫。
コーギーとマンチカン』


画面には犬と猫が仲良さげにくっついて寝ている写真があった。

『………他にオウムが2羽、セキセイインコが3羽いた。
庭の池でドジョウを飼ったら猫が食べちゃったって言ってた』


『遊び行ったわけ？
お前いつあの人と連絡先交換していつ遊んでんだよ…………』


『いつって……
いつだったっけ？
忘れたけど、動物は面白かったよ』


『………何だよずりぃ〜
試作品って俺聞いてないよー』


『まぁそう言うなって。
キミはほら、
色々あったからね？』


『あんだよその可笑しな喋りは〜。
まー、俺が悪いけど。
そんで拓矢とYoo!ちゃんて謎な部分が似てるしなぁ…
あ。
そうだ。俺も写真貰った。瞬から娘ちゃんのバースデーフォト』
翔汰は対抗するようにスマホを見せる。